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一体何がスバル急激な失速を招いたのか?―WRX販売不振

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一体何がスバル急激な失速を招いたのか?―WRX販売不振の本当の理由を探る

スバル WRX tS
2025年、スバルWRXの販売が突如として大幅に落ち込みました。ファンにとっては衝撃的な数字が並びます。6月の販売台数はわずか350台。前年同月比では実に74%もの減少。これはスバルの名門スポーツセダンが経験した中でも、過去に類を見ない低迷です。

果たして何が起きているのでしょうか?単に「WRXがつまらなくなった」から売れないのでしょうか?それとも、スバルというブランドそのものが変わりつつある兆しなのでしょうか?この記事では、スバルWRX販売不振の裏にある複合的な要因を、販売データ・戦略・生産体制・そして消費者心理という4つの視点から深掘りし、スバルの今後についても展望を試みます。

 

今後のWRXとスバルに期待されるべき展開とは?

1. WRX販売急落という衝撃的な現実

スバルWRXの2025年1月~6月の販売台数はわずか6,431台。これは前年同期比で30.8%の減少となります。特に6月は350台という、信じられないほどの低水準。前年6月は1,350台以上を売っていたことを考えると、いかにWRXが市場から“消えつつある”かが分かります。

5月にもすでに異変は起きており、販売台数は71.2%減、わずか482台。4桁を割る販売が2ヶ月連続しているというのは、名門スポーツセダンにとって非常事態です。

2. 「興味がないから」だけではない?数字の裏にある真実

一見すると、WRXに対する消費者の関心が薄れたというのが真因に見えるでしょう。しかし、スバルは「興味の低下だけが原因ではない」と明言しています。

CarBuzzへの公式声明によれば、WRXの販売不振の大きな要因は、「意図的な生産削減」によるもの。つまり、需要に対して供給が大幅に足りていない状況が続いているというのです。

3. スバルの「生産シフト」がもたらした波紋

スバルは現在、群馬製作所におけるWRXの生産ラインを一部縮小し、代わりにフォレスターとそのハイブリッドモデルにリソースを集中させています。

その背景には、フォレスターの圧倒的な販売実績があります。2025年上半期だけで95,972台を販売し、スバルのベストセラーモデルに躍り出ています。

この生産リソースの「再配置」によってWRXは相対的に冷遇され、結果として在庫も極端に減り、販売の機会そのものが失われているのです。

4. フォレスターの大躍進とWRXの影

現代の自動車市場において、SUV人気はとどまるところを知りません。とりわけ、燃費性能に優れるハイブリッドSUVは、都市部やファミリー層からの支持が厚く、販売の柱になりつつあります。

一方、WRXのようなセダン型スポーツモデルは、どうしても「趣味性が強い」「ファミリー向きではない」という理由から、購買の優先順位が下がっているのです。

5. 極端な在庫不足―供給が追いつかない苦しみ

スバルの広報によると、現在アメリカ市場におけるWRXの在庫は「500台未満」とのこと。これは全米ディーラー合計での数字です。

言い換えれば、売りたくても売る車が存在しない。需要がゼロではないにもかかわらず、販売機会を逃してしまっている状況です。

このような在庫不足は、販売台数の低迷に直結するだけでなく、潜在的なファンの離脱を招きかねません。

6. 北米生産体制の再編と日本工場の今後

スバルは近い将来、インディアナ州ラファイエット工場でのフォレスター生産を本格化させる計画です。これにより、日本国内の群馬工場では空いたラインを使ってWRXの生産を拡大できる可能性が出てきます。

この移管が完了すれば、北米市場向けのWRX供給は徐々に回復していくと見られています。しかし、それはまだ“先の話”であり、2025年後半までの苦戦は避けられない情勢です。

7. 消費者は「セダン離れ」しているのか?

ここで改めて考えたいのは、そもそもセダンというボディスタイル自体が時代にそぐわなくなってきているのではないか、という点です。

クロスオーバーSUVが圧倒的な支持を集める現代、自動車ユーザーの多くは「高めの着座位置」「広い荷室」「燃費」などの要素を重視しています。その中で、WRXのような純スポーツセダンは選択肢から外されがちなのです。

8. スバルファンがWRXに感じる“違和感”

また、2022年以降の現行WRXには、ファンの間でも「違和感」がささやかれています。

主な要因は以下の通りです:

プラスチックフェンダーのデザインが賛否両論

MT(マニュアル)の存続は歓迎されたがCVTモデルの走行感に批判

STIモデルの不在(STIブランドの電動化方針が影響)

こうした「らしくない」変更が、かえって従来のWRXファンを遠ざけてしまった可能性があります。

9. BRZとの好対照―スポーツカーとしてのWRXの立ち位置

興味深いのは、同じスバルのスポーツモデルであるBRZが、2025年上半期に好調な販売を記録していることです。

これは、BRZが「走りに特化したクーペ」という明確な立ち位置と“手ごろなスポーツカー”としての魅力を維持しているからだと考えられます。WRXは逆に「スポーツ性」と「実用性」の中途半端なバランスが仇となっているのかもしれません。

10. スバル全体の戦略転換とEV時代への布石

スバルは今後、EVやハイブリッドに注力していく姿勢を強めています。トヨタとの協業によるBEVの共同開発や、ハイブリッドSUVの充実はその一環です。

この文脈において、WRXのようなハイパフォーマンスガソリン車は、徐々に“時代遅れ”な存在と見なされるリスクを背負っています。

11. 結論:WRXは“時代に置いて行かれた”のか?

WRXの販売不振は単なる「人気低下」ではなく、スバルの経営判断・生産戦略・消費者ニーズの変化・そして業界全体の潮流という複合的な要因が絡み合った結果です。

これは、もはや単なる一車種の問題ではありません。スバルというブランドが、どこに進もうとしているのか――その分岐点を象徴しているのです。

12. 今後のWRXとスバルに期待されるべき展開とは?

それでも、WRXにはまだ希望があります。

インディアナ工場の稼働が本格化すれば、日本製WRXの生産余地は広がる

STIの電動ハイパフォーマンスモデルが登場すれば、ブランドイメージは復活する

“原点回帰”としてのマニュアル+軽量スポーツセダンの再評価

スバルには、再びWRXに命を吹き込むチャンスがあります。今こそ“走りのDNA”を大切にしながら、時代に適応した進化を遂げるべきなのです。

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