2025年型アキュラ ADX:手頃な価格で手に入る高級SUVの新たな選択肢
アキュラのエントリーレベルSUV、ADX登場
アキュラは2023年にインテグラの名を復活させ、エントリークラスのラインナップを刷新しました。しかし、アメリカ市場では依然としてSUVの人気が圧倒的です。そこでアキュラが打ち出したのが、2025年型の「ADX」です。これはインテグラのコンセプトをSUVのフォーマットに置き換えたモデルであり、アメリカ市場のニーズに応えるべく開発されました。
本記事では、アキュラ ADXの特徴や価格、競合モデルとの比較、そしてアキュラブランドがアメリカでどのように評価されているかについて詳しく解説します。
2025年型アキュラ ADXのスペックと特徴
エンジンとプラットフォーム
アキュラ ADXは、インテグラと同じ1.5リッター直列4気筒ターボエンジン(最高出力200馬力)を搭載し、無段変速トランスミッション(CVT)を採用しています。これは、ホンダのHR-Vをベースに開発されたSUVであり、プラットフォームもHR-Vと共有しています。そのため、インテグラと比べるとボディが高くなり、よりSUVらしい乗り味になっています。
また、インテグラには設定のないAWD(全輪駆動)をオプションとして選択できる点もADXの強みです。SUVとしての実用性を求めるユーザーにとって、AWDの選択肢は大きな魅力となるでしょう。
価格とグレード構成
アキュラ ADXは、インテグラと比較してもリーズナブルな価格設定となっています。
グレード | 価格(目的地料金込み) | AWDオプション |
---|---|---|
ADX | $36,350 | +$2,000 |
ADX A-Spec | $39,350 | +$2,000 |
ADX A-Spec(Advanceパッケージ) | $43,350 | +$2,000 |
この価格設定は、同クラスの高級SUVと比較しても競争力のあるものです。
- BMW X1:$42,525〜
- アウディ Q3:$41,095〜
- メルセデス・ベンツ GLAクラス:$44,150〜
- レクサス NX:$42,140〜
このように、アキュラ ADXは他の高級ブランドよりも手頃な価格で提供されており、コストパフォーマンスの高さが際立っています。
グレードごとの装備
ADX(ベースモデル)
ベースモデルでも十分に充実した装備が用意されています。
- 9.0インチタッチスクリーン
- 10.2インチデジタルゲージクラスター
- デュアルゾーン自動エアコン
- ワイヤレススマートフォン充電器
ADX A-Spec
スポーティな見た目と内装のアップグレードが特徴です。
- LEDフォグランプ
- グロスブラックエクステリアトリム
- 19インチホイール
- パノラミックサンルーフ
- スウェード調シート
- ベンチレーション機能付きフロントシート
- フラットボトムステアリングホイール
ADX A-Spec(Advanceパッケージ)
最上級グレードでは、より豪華な装備が追加されます。
- ベルリーナブラック19インチホイール
- 360度パーキングカメラ
- Google Built-In(3年間のデータプラン付き)
- ヒーテッドステアリングホイール
- 15スピーカーBang & Olufsenオーディオシステム
アキュラのアメリカ市場での評価
アキュラは、1986年にホンダの高級ブランドとしてアメリカ市場に登場しました。これまでに「レジェンド」や「NSX」などの名車を生み出し、高級車市場において独自のポジションを確立しています。
特にアメリカでは、SUVの人気が高まる中でアキュラの「RDX」や「MDX」といったSUVモデルが好評を博しています。RDXはコンパクトラグジュアリーSUVの代表格として、BMW X3やメルセデス・ベンツGLCと競争しています。
また、最近ではスポーツセダンやコンパクトSUVの需要が増加しており、2025年型のADXはこうした市場のニーズに応える形で投入されました。
まとめ
2025年型アキュラ ADXは、インテグラのスポーティさをSUVに応用し、高級SUV市場において競争力のある価格で提供されています。
- 1.5リッターターボエンジン(200馬力)搭載
- AWDオプションあり
- BMW X1やアウディQ3よりも安価
- 高級感のあるインテリアと最新のテクノロジーを採用
- アメリカ市場におけるアキュラのブランド力を強化するモデル
このように、アキュラ ADXは高級SUV市場において新たな選択肢となるだけでなく、アキュラのアメリカ市場での人気をさらに高める可能性を秘めています。SUV市場の成長とともに、ADXの成功が期待されます。
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