日産、シルビアの復活が公式に発表される
日産が再びシルビアのスポーツカーを開発中であることが公式に確認されました。シルビアは、過去に多くのファンに愛された車であり、今回の復活は多くの期待を集めています。この記事では、その詳細と背景について説明します。
シルビア復活の背景
日産は、約10年前にレトロ調のIDxコンセプトを発表し、370ZやGT-Rに続く第3のスポーツカーを示唆しましたが、コストの問題や需要の不足から実現しませんでした。しかし、最近になり、日産が第3のパフォーマンスモデルを投入する計画が進行していることが明らかになりました。今回の復活劇は、シルビアという名前が再び世に出るきっかけとなるでしょう。
オーストラリアの自動車メディア「Drive」によると、日産のグローバルプロダクト戦略担当バイスプレジデントであるイバン・エスピノサ氏が、シルビアの開発が初期段階にあることを確認しました。「アーリーステージの設計段階に入っている」と述べ、将来的に電動化されたパワートレインを備えることが検討されていることも示唆しました。
電動化のシルビア
シルビアの復活には、世界的な厳しい排出規制に対応するために電動化が必須となる可能性があります。特に、欧州では規制が年々厳しくなっており、ガソリンエンジンだけでは対応が難しいとされています。エスピノサ氏は、シルビアができる限り多くの国で規制に適合するようにし、生産規模を拡大する計画であると述べています。
他社との協力を避け、全日産での開発へ
スポーツカーの市場が縮小している現在、新しいシルビアを開発することは日産にとって非常に高い投資が求められます。それにもかかわらず、日産は他の自動車メーカーとの共同開発を行わず、独自に開発を進める意向を示しています。トヨタのGR86/スバルBRZやマツダのMX-5/フィアット124スパイダーといった他社協力モデルと異なり、新型シルビアは完全に日産によって設計される計画です。
シルビア復活への期待と課題
エスピノサ氏は「GT-R、Z、そしてシルビアをラインアップに加えたい」と述べており、3つのスポーツカーを展開する構想を持っています。しかし、スポーツカー市場が縮小している中で、新しいモデルを開発することは難しいと認めています。
一方で、スポーツカー市場が小規模であることは、日産が370Zを長らく放置し、新しいZモデルに時間をかけて取り組んできた背景でもあります。GT-Rに関しても、R35の後継モデルを急いで発表しない姿勢が見られます。このような背景から、シルビアの復活も慎重に進められていると言えるでしょう。
まとめ
シルビアの復活は、多くのファンにとって嬉しいニュースであり、スポーツカー市場に新たな風を吹き込む可能性を秘めています。特に、ホンダがプレリュードを復活させた例もあり、シルビアがSUV全盛の時代に新しい存在感を示すことが期待されます。電動化という新しいチャレンジがある中、日産がどのようにしてシルビアを蘇らせるのか、今後の動向に注目が集まります。
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