2025 Infiniti QX80: 優れたパフォーマンスを持つが、もう少しで完璧になれるラグジュアリーSUV
近年、3列シートのラグジュアリーSUVの人気が急増しています。キャデラック・エスカレードやリンカーン・ナビゲーター、そしてレクサス・LXなどがトップの座を争っています。そんな中、インフィニティQX80はしばしば忘れられがちですが、この2025年モデルは注目に値するかもしれません。
デザインとインテリア
2025年モデルのインフィニティQX80は、特にスタイリングにおいて大きな魅力を持っています。スリムなLEDランニングライトが特徴的で、ダブルアーチグリルの両端に位置し、ヘッドライトはバンパーの両側に配置されています。リアには幅広いデザインのテールライトバーがあり、SUVの幅を強調しています。
インテリアは、特にフルロードのAutographモデルでは、豪華そのものです。バーガンディのキルティングレザーがシートやドアパネル、ダッシュボードに施され、ステアリングホイールのバーガンディステッチやメタルインサートが施されたオープンポーアッシュトリムが特徴です。
テクノロジーと機能
QX80には14.3インチのディスプレイが2つ搭載されており、1つはインストルメントクラスターとしてキャビン内の情報を表示し、もう1つはGoogleインターフェースを備えたセンタースクリーンです。このスクリーンはクリーンなレイアウト、鮮明なグラフィック、迅速なタッチ応答性を持っています。また、カラーヘッドアップディスプレイや24スピーカーのKlipsch Referenceオーディオシステムも提供されます。
さらに、無線Apple CarPlayやAndroid Autoも標準装備されており、内蔵のダッシュカムやインテリアカメラなどの便利な機能も搭載されています。ただし、これらのスクリーンが多すぎるという批判もあり、特に運転中に操作するのが難しいという問題があります。
パフォーマンス
運転席から見ると、QX80は悪くありません。旧型のV-8エンジンに代わり、現代的な3.5リットルV-6ツインターボエンジンが搭載されており、450馬力と516ポンドフィートのトルクを発揮します。このエンジンは、重いSUVを軽々と動かすことができ、高速道路でも十分なパワーを提供します。また、QX80の牽引能力も依然として8,500ポンドと高く、エスカレード(8,100ポンド)を上回っています。
競合車種との比較
QX80は確かに優れたSUVですが、エスカレードやナビゲーターの快適さやライドクオリティには及びません。また、レクサスLXやBMW X7、メルセデス・ベンツGLSなどの競合車種が存在する中で、QX80が特に際立つ点は少ないのが現実です。
総評
2025年モデルのインフィニティQX80は、スタイリッシュなデザインと豪華なインテリア、強力なエンジンを持つ優れた3列シートSUVです。しかし、快適性や操作性においては、いくつかの改善が必要です。他の競合車種が非常に優れているため、QX80が真に偉大なSUVとなるためには、さらなる改良が求められます。
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