ブガッティ・トゥールビヨン ハイパーカー:1775馬力のハイブリッドV-16パワートレインを搭載
ブガッティは新しい時代を迎え、トゥールビヨンという名の新型モデルを発表しました。このモデルは、リマックのEV技術と、コスワースが開発した自然吸気の8.3リットルV-16エンジンを組み合わせています。
新型ブガッティ・トゥールビヨンの特徴
ブガッティ・トゥールビヨンは、2021年のリマックとの合併以来、フランスブランドが発表した2番目の新モデルです。従来のシロンの8.0リットルW-16エンジンから大きく変わり、新たに開発された8.3リットルV-16エンジンを搭載しています。このエンジンは、クロスプレーンクランクを採用し、9000rpmまで回転し、986馬力と664ポンドフィートのトルクを発生します。驚くべきことに、強制誘導を排除し、自然吸気を選択しています。
パワートレインとパフォーマンス
トゥールビヨンのパワートレインは、前軸に2つ、後軸に1つの計3つの電動モーターを搭載し、合計で789馬力を発揮します。内燃エンジンと組み合わせることで、総出力は1775馬力に達します。このハイパーカーは、燃料価格を気にする購入者向けに、電力のみで約30マイルの走行が可能です。
設計とエルゴノミクス
エンジンの変更により、トゥールビヨンのカーボンファイバーボディの内部構造を再配置する余裕が生まれ、より人間工学に基づいたキャビン、ディヘドラルドア、低く攻撃的なプロファイルを実現しました。トランスミッションは8速デュアルクラッチで、エンジンの後ろに配置されています。また、21.0kWhのバッテリーパックは車の中央に配置されています。
内装の革新
トゥールビヨンの名前にちなんだもう一つの特徴は、その計器クラスターです。これは機械式時計のように設計され、ステアリングコラムに取り付けられ、常に視認可能です。カバーガラスには傷に強いサファイアクリスタルが使用されています。
内装はアナログでありながら彫刻的で機械的な魅力を持ち、固定ハブのステアリングホイールが計器クラスターを隠すことはありません。スイスの時計メーカーとコラボレーションし、立体的な数字と物理的な針を持つゲージが製作されています。
外装デザイン
トゥールビヨンの外装デザインは、馬蹄形グリル、キャビン後部のC字形ライン、ルーフの中央を走る背骨のようなラインなど、シロンや過去の重要なブガッティモデル(タイプ35やアトランティック)との視覚的な繋がりを持っています。しかし、トゥールビヨンはシロンとは一切の部品を共有していません。
性能と生産計画
トゥールビヨンは277mph(約446km/h)の最高速度を達成し、0-60mph(約97km/h)をわずか2.0秒で、0-250mph(約402km/h)を約25秒で到達します。ブガッティはこのモデルを250台限定で生産し、2026年に生産を開始する予定です。購入には高額な資金だけでなく、過去にブガッティやリマックのモデルを購入した実績が必要です。
コメント