ポルシェ911カレラGTSハイブリッド2025年モデル。プリウスとは違う進化を遂げる
電動化が進む中、スポーツカーの代表格であるポルシェ911にもハイブリッドモデルが登場します。しかし、ポルシェ911の魅力はそのままに、新たな技術がどのように組み合わされているのでしょうか。今回は、2025年モデルのポルシェ911カレラGTSハイブリッドについて詳しくご紹介します。
電動化による重さの増加は最小限
多くのカーレースファンは、電動車が速いことを理解していますが、その一方で重量増加を心配しています。特に、軽量で俊敏な動きを誇るポルシェ911にとって、バッテリーパックの重さがパフォーマンスに悪影響を及ぼすのではないかという懸念があります。しかし、ポルシェの新しいT-Hybridシステムは、その心配を解消します。
911ハイブリッドのバッテリーは、わずか1.9kWhのリチウムイオンバッテリーで、重さは約37ポンド(約16.8kg)。これにより、システム全体の重量増加は110ポンド(約50kg)に抑えられています。さらに、軽量化のために後部座席を無償オプションで取り外すことができます。
新しい3.6リットルエンジンと電動ターボ
ポルシェは全く新しい3.6リットルエンジンを開発し、大型のシングルターボを装備しています。このターボは電動モーターによって0.8秒で最高速度に達し、従来のツインターボよりも高速にブーストをかけることができます。また、余分なブーストをバッテリーに回収するリジェネブレーキ機能も搭載されています。
PDKトランスミッションとの組み合わせ
ターボラグをさらに軽減するため、PDKトランスミッションの入力シャフトに直接取り付けられた永久磁石モーターが追加されています。このモーターは連続で55馬力、10秒間のバーストで65馬力を提供し、トータルで532馬力と449ポンドフィートのトルクを発揮します。これにより、0-60mphの加速時間は2.9秒に短縮されました。
シャシーの改良
911ハイブリッドのサスペンションは0.4インチ低くなり、アクティブロールコントロールとフロントエンドリフトシステムがハイブリッドシステムの電圧(400V)で動作するようになり、反応がより迅速になります。さらに、リアアクスルステアリングが標準装備となり、ホイールもセンターロック式に変更されています。
新デザインとインテリアの進化
外観では、新しい16,000ピクセルのヘッドランプが全ての前照灯を統合し、アクティブエアロダイナミクスを備えた大きなエアインテークが装備されています。リアフェイシアもスポーツデザインに改良され、ユニークな排気口が追加されました。インテリアには、12.6インチの再構成可能なデジタルクラスタが搭載され、CarPlayの統合が強化されています。
まとめ
2025年モデルのポルシェ911カレラGTSハイブリッドは、ポルシェ911の伝統を守りながらも、最新の技術を取り入れることで、新たな魅力を提供します。軽量化されたハイブリッドシステムと新しいエンジンにより、従来の911の俊敏さとパフォーマンスを損なうことなく、さらなる進化を遂げました。
この秋からの納車が予定されており、その価格はGTS Tハイブリッドクーペが約166,895ドルからスタートします。
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