ランボルギーニ・ウルス、フードが高速走行中に外れる恐れでリコール
イタリアの高級車メーカー、ランボルギーニは、ウルスSUVのフードが高速走行中に飛び出すまたは車両から完全に外れる可能性があるため、リコールを実施することを発表しました。このリコールは、2023年から2024年モデルのウルス・パフォーマンテとウルスSを対象としており、合計2,133台の車両が影響を受けます。ただし、メーカーは問題があるのは全体のわずか2%に過ぎないとしています。
問題の詳細
この問題は、フードラッチのストライカーリベットに関連しています。ランボルギーニは、サプライヤーの製造工程の不一致により、ストライカーを車両に固定するリベットスタッドが十分に変形していない可能性があることを発見しました。
時速94マイル(約151キロ)を超える速度で走行すると、フードとフロントバンパーの間に小さな隙間ができる可能性があります。この隙間により空気の流入が増え、ラッチメカニズムに過剰な負荷がかかり、最終的には故障する恐れがあります。これにより、フードが後方に跳ね返り、ドライバーの視界を遮ったり、フロントガラスを損傷したりする可能性があります。さらに、フードが完全に車両から外れることで、他のドライバーにとっても危険をもたらすことになります。
発見の経緯と対応
ランボルギーニは昨年8月にこの潜在的な問題を初めて認識しました。ヨーロッパでウルスのフードとフェンダーがずれているという2件の保証請求を受け、サプライヤーと共に調査を開始しました。しかし、それ以上のケースは見つからず、製造工程の改善が行われました。
しかし、今年2月、インドネシアで高速走行中のウルスがフードの完全な脱落を経験しました。これを受けてランボルギーニは再び調査を開始し、ラッチのリベットスタッドの欠陥を発見しました。
今後の対応
ランボルギーニは、影響を受ける顧客に対して6月下旬から7月上旬にかけて通知を開始する予定です。オーナーはディーラーに車両を持ち込み、点検を受けるよう指示されます。この問題を修正するために、メーカーはフードの修理、ストライカーサポートプレートの取り付け、またはその両方を行う予定です。サプライヤーは2月初めからより強固な部品を製造し始めており、これを使用することで問題の解決を図ります。
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