ランボルギーニ、新型ツインターボV-8エンジン789馬力を実現
2024年5月20日、ランボルギーニは新型「ウラカン」の後継車に搭載されるツインターボV-8エンジンの詳細を発表しました。この新エンジンは驚異的な性能を誇り、まさにエキサイティングなドライビング体験を提供します。
圧倒的なパフォーマンス
まず注目すべきは、10,000rpmという驚異的なレッドラインです。この数字は、ターボチャージャー付きエンジンとしては非常に高く、メルセデス-AMG Oneやアストンマーティン・ヴァルキリー、ゴードン・マレー・オートモーティブのT.33やT.50に匹敵します。
新型エンジンは4.0リッターの排気量を持ち、最大出力789馬力を9,000~9,750rpmの間で発生します。最大トルクは4,000~7,000rpmの間で538ポンドフィートに達します。このエンジンはランボルギーニ初のフラットプレーンV-8エンジンであり、シリンダーバンク間の谷にターボチャージャーを配置した「ホット・ヴィー」構造を採用しています。また、ドライサンプ方式により、あらゆる走行状況での適切な潤滑を保証し、直噴システムも搭載しています。
軽量化と高回転化
高回転化を実現するためには、非常に軽量な回転部品が必要です。このV-8エンジンには、チタン製のコンロッドが使用されており、バケット・アンド・シム・タペットを廃止して、リジッド・フィンガー・フォロワーを採用しています。フィンガー・フォロワーは、カムシャフトのローブが転がることでバルブを開閉する金属レバーであり、バケット・アンド・シム・タペットよりも軽量であるため、高回転化が可能です。このバルブトレインシステムは、レーシングエンジンやスポーツバイクで一般的に使用されており、フェラーリのV-12やポルシェの4.0リッター、フォードの一部のマスタングV-8にも採用されています。
ハイブリッドシステムの統合
このエンジンは、新型レヴエルトに使用されているハイブリッドシステムと似た構成を持ち、エンジンとトランスバースマウントの8速デュアルクラッチトランスミッションの間に配置された電動モーターと組み合わされています。電動モーターは最大147馬力と221ポンドフィートのトルクを発生し、アクシャル・フラックスモーターを採用しています。このモーターは従来のモーターよりも非常に薄型であり、マクラーレンやフェラーリの新型ハイブリッドカーにも使用されています。
ランボルギーニは、ウラカン後継車に3モーターのハイブリッドシステムを搭載する予定で、前輪それぞれに1基のモーターを持つと考えられますが、詳細はまだ発表されていません。
まとめ
ランボルギーニの新型ツインターボV-8エンジンは、ウラカン後継車においてその性能を余すところなく発揮するでしょう。既にSC63 LMDhプロトタイプに搭載され、3.8リッターの排気量と異なるハイブリッドシステムを持つこのエンジンは、8月に発表予定のウラカン後継車において、その真価を発揮することが期待されます。
ウラカン後継車の詳細が明らかになる日が待ち遠しいですね。このエンジンの力強いパフォーマンスがどのように実現されるのか、注目です。
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