ホンダとGM(ゼネラルモーターズ)は、共同開発した新型燃料電池システムの生産を開始したと発表しました。この燃料電池システムは、生産コストを従来の3分の1に抑え、耐久性を2倍に向上させることが特徴です。また、耐低温性が大幅に向上しており、-30度の厳しい寒さでも稼働可能
ホンダは2024年内に、この燃料電池システムを搭載した新型燃料電池自動車(FCEV)「CR-V FCEV」を発売する予定です。さらに、このシステムは商用車、定置電源、建設機械を含む複数の適用領域にも拡大し、BtoB向け製品・事業への適用を図っていく方針
この取り組みは、ホンダが2050年にカーボンニュートラルの実現を目指す戦略の一環として位置づけられています。ホンダは電気とともに水素を有望なエネルギーキャリアとみなし、30年以上にわたり水素技術やFCEVの研究・開発を行ってきました。GMとの共同開発は、将来の普及・活用拡大に向けてより実用的かつ低コストなシステムの開発・生産を目指している
ホンダとGMの合弁会社であるFCSM(Fuel Cell System Manufacturing, LLC)が生産を担っており、ミシガン州ブラウンズタウンに位置するGMの既存バッテリーパック生産工場内に設置されています。この合弁会社は自動車業界で先進の燃料電池システムを生産する初の事例であり、投資総額は8500万ドルにのぼるとの事
今後、ホンダとGMは、この燃料電池システムを車だけでなく、電源装置として他の企業にも販売していく方針です。これにより、信頼性のある燃料電池の普及を促進し、多くの燃料電池を世の中に広めたいとしています
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