フォードの米国における販売は2月に前年同月比10.5%増加し、2ヶ月連続でトヨタを上回る成果を達成しました。この成長の背景には、特にハイブリッド車と電気自動車(EV)の売上げが大きく伸びていることがあります。フォードの戦略における大幅な価格見直しは、この2つのセグメントでの売上げ増加を後押ししている重要な要素の一つとなっています。
フォードは、2月の販売台数が10.5%増の17万4,192台となり、トヨタの合計15万9,262台を上回ったと報告した。興味深いことに、ハイブリッドの販売台数は、コンパクト ピックアップのマーベリックハイブリッドと小型 SUV ハイブリッドのフォード エスケープの記録的な販売により、31.5% 増加して 12,000 台をわずかに上回りました。
※マーベリックハイブリッド
米Ford Motor(フォード)は2021年6月8日、新しい小型ピックアップトラック「Maverick」を発表した。4ドア5人乗りのハイブリッド車で、EPA燃費は40mpg(約17km/L)と推定されている。価格は1万9995ドル(約218万円、1ドル=109円換算)からで、2021年秋に発売する。手ごろな価格で取り回しの良い小型ピックアップトラックとして開発され、ハイブリッドシステムにより「ホンダCivicより低燃費」と謳う。
※「エスケープ・ハイブリッド」は、フォードとボルボ、そしてアイシンAWが共同で開発した「フルハイブリッドシステム」を搭載する。これは、2.3リッター直4エンジンと、65kWのモーター、28kWのジェネレーター、300Vのニッケル水素電池で構成される。発進や加速時にはモーターがエンジンをアシスト、中低速走行時にモーターで走行する電動ドライブ機構や、アイドリングストップ、回生ブレーキなどを備える。これにより、203psを発する3リッターV6エンジンと同等の加速性能をもちながら、市街地ドライブモードで約15〜17km/リッターの低燃費を達成。同条件での二酸化炭素排出量を、約50%低減したという。
フォードのEV販売(マスタング・マッハEクロスオーバーとF-150ライトニング・ピックアップで構成)は、2月の販売台数が前年同月比80.1%増の6,368台となった。2月にマスタング・マッハEとライトニングEVが大幅に値下げされたことで、販売が加速する可能性が高い。フォード株は月曜序盤の取引で3%超上昇した。
※マスタング・マッハE マスタング初のSUVモデルならびに初の二次電池式電気自動車(EV)として、2019年に発表された。2021年には北米SUVカー・オブ・ザ・イヤー賞を受賞している。
エクステリアデザインは、マスタングを象徴する筋肉質なフォルムを基本としながら、EVモデル特有のグリルレスのデザインを採用[2]。リアには初代を彷彿とさせる3連テールランプが配置され、中央部分は水平方向に伸びた立体的なバーがデザインされている
※F-150 ライトニングは、F-150史上最大の563HPと775lb.ftを発揮、エクステンデッド・バッテリーを搭載した状態での0-60mph(約100km/h)のタイムは4秒台半ばをマーク。そのほかにも、コネクテッドでインテリジェントな機能を搭載し、無線によるソフトウェア・アップデートによって常に最新の状態が保たれる
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