アメリカ史上最大級の不正発覚カミンズ社
ディーゼルエンジンメーカーのカミンズ社が、排出ガスの不正行為でアメリカの歴史上最大級の罰金に直面しています。このスキャンダルは、公衆衛生や環境保護に対する重大な違反とみなされ、車両業界全体に影響を及ぼしています。
カミンズ社は、600,000台以上のラムトラックに搭載されたディーゼルエンジンに「ディフィートデバイス」を不正にインストールしていました。これらのデバイスは排出ガステスト中にのみ排出ガス制御システムを有効にし、実際の運転時には排出ガス規制を回避することができました。これにより、車両はテスト時よりも遥かに多くの有害な排出ガスを排出していたことになります。
罰金の詳細
ディーゼル排出ガス問題の背景
この事件は、自動車業界における排出ガス関連の不正行為が厳しく取り締まられている中で起きたものです。過去にはフォルクスワーゲンが同様の不正行為で捕捉され、巨額の罰金を支払うことになったことがあります。このような事件は、排出ガス規制の重要性と、それを遵守するための法律の厳格な適用を浮き彫りにしています。
カミンズ社の歴史とラムトラックについて
カミンズ社の歴史
カミンズ社は、1919年にメカニックのクレシー・カミンズと銀行家ウィリアム・グラントン・アーウィンによって設立されたアメリカのディーゼルエンジン製造会社です。当初から革新的な技術とコミュニティへのコミットメントに根ざし、カミンズ社はルドルフ・ディーゼルによって発明された未確認のエンジン技術の商業的可能性を最初に認識した企業の一つでした
1930年代には、カミンズ社はインディアナポリス500でディーゼルエンジン搭載のレースカーを走らせ、ディーゼル技術の宣伝に利用しました
ラムトラックへのカミンズエンジンの搭載
1989年、カミンズのBシリーズ6気筒エンジンがダッジのラムトラックに搭載され、これが大きな転機となりました。このエンジンの搭載により、ラムはライバル車種と比べて顕著な積載量と牽引能力のアドバンテージを持つこととなり、ディーゼルトラック性能革命の端緒を開いたのです
コメント