MENU

選ばれし者のための2025 VW Golf R

【終了間際の爆上げに注目

見積もりより100万高く売れたSellca実況動画

https://youtube.com/watch?v=AUcQ4XWa-OQ
長さは8分程度なのでサクッと見れちゃいます

Sellca(セルカ)なら中間マージンをカットできる!!

Sellca(セルカ)公式はこちら

目次

はじめに:Rは誰のためのクルマか?

Blue VW Golf R front three-quarter view.

ドイツが誇るフォルクスワーゲンのホットハッチ「ゴルフR」。GTIの上位モデルとして、日常走行からワインディング、さらにはサーキットまでをも視野に入れた万能スポーツハッチバックだ。

2025年モデルはミッドライフのマイナーチェンジを経て、さらなる熟成を遂げている。2.0Lターボエンジンは328馬力へとパワーアップし、新設計の12.9インチインフォテイメントシステムも搭載。見た目は控えめでも、その中身は着実にアップグレードされている。

しかしこのゴルフR、価格は約5万ドル(日本円で約750万円)と、GTIより約2万ドル、そして兄弟車のAudi S3とほぼ同価格帯。しかもマニュアルは廃止され、装備内容によってはより上級車にも手が届く価格となる。

果たして、なぜ「R」を選ぶのか。この記事ではその答えを、実際の試乗レビューをもとに深掘りしていく。


最新ゴルフRのスペックと装備のポイント

2025年型ゴルフRに与えられた改良は、主に以下のような項目に集約される。

  • エンジン出力向上:2.0L直列4気筒ターボは328psを発揮(従来比+13ps)。

  • トルクは295lb-ft(約400Nm)で据え置き

  • トランスミッションは7速DSGのみ。MTは廃止

  • 電子制御式トルクスプリッター搭載の4MOTION AWD

  • 19インチ鍛造ホイールが標準装備

  • ヘッドライトはスイベル機能付きLEDに進化

  • 12.9インチの新型インフォテイメント画面を採用

また、パークアシストプラスや15Wの急速ワイヤレス充電器といった快適装備も追加され、利便性は確実に向上している。

それでもなお、価格に見合うだけの“走り”がなければ、このクルマは成立しない。それを試すべく、米国サミット・ポイント・レースウェイでの試乗が行われた。


サーキットで見せたRの本領

試乗の舞台となったのは、アメリカ・ウェストバージニア州のサミット・ポイント・レースウェイ。その中でも、タイトで起伏に富んだ“ジェファーソン・サーキット”が選ばれた。

プロドライバーのタナー・ファウストがハンドルを握り、筆者が助手席に同乗。使用したのは「ニュルブルクリンクモード」。これは実際にドイツのニュルで開発されたセッティングで、サスペンションを若干柔らかめに保ち、凹凸のある路面でも接地性を損なわないよう調整されている。

特に印象的だったのは、タイトな左コーナーを抜けた直後の加速。従来のFFベースAWDではアンダーが出がちな場面でも、Rは後輪トルクスプリッターが機能し、右リアタイヤへトルクを集中。車体を意図したラインに乗せる挙動は、まるでリア駆動車のようだった。


公道では“快適な猛獣”

このような挙動が実現できるのは、4MOTION AWDに電子制御式トルクスプリッターを搭載しているからだ。左右に最大50%ずつのトルクを配分可能で、路面状況や走行モードに応じてリアの挙動を積極的に制御する。

その恩恵はサーキットだけでなく、公道でも感じられる。一般道での挙動は滑らかで、ハンドルは軽め。だが、加速は鋭く、ブレーキのフィールも自然。GTIよりも明らかに落ち着きと剛性感があり、**“上質な猛獣”**と表現するのがふさわしい。

ただし、ステアリングの感触はややナーバスで、路面からのインフォメーションは抑えられている。その点では、ホンダ・シビック・タイプRのような純粋なドライビングプレジャーとは異なる路線を歩んでいる。


外観と内装の“変わらなさ”が示す価値観

エクステリアは大きな変更がない。フロントフェイスが若干引き締まり、LEDライトが可動式になった程度。ボディサイドには「R」のバッジが付き、ホイールも鍛造品へとグレードアップされたが、全体の印象は控えめで、あくまで“日常に溶け込むスポーツカー”としての美学を貫いている。

インテリアについても、目新しさはあまりない。大きな変化としては、インフォテイメント画面が12.9インチへ拡大され、操作性が改善されたこと。そして、バックライト付きのタッチスライダーが採用された点が挙げられる。

一方で、物理ボタンの不在や、ピアノブラックパネルの多用、質感の安っぽさといった課題は依然として残っている。GTIなら許容できるが、Rでは価格帯を考えると見過ごせない部分だ。


オプションパッケージで個性を出せるか?

ゴルフRにはいくつかの選択肢が用意されている。

標準仕様($48,325)

  • ブラックナッパレザー

  • シートヒーター&ベンチレーター

  • 19インチ鍛造ホイール

  • 最新インフォテイメントとパークアシストプラスなど

ブラックエディション($49,640)

  • すべてのエクステリアパーツをブラック化

  • カーボン調インテリアトリム

  • 無個性という意見もあるが、引き締まった印象

ユーロスタイルパッケージ(+$3,795)

  • クラブスポーツ風ArtVelours×布シート

  • 電動調整やサンルーフを省いて80ポンド軽量化

  • アクラポヴィッチ製チタンマフラー(性能向上はなし、音質のみ)


ライバルとの比較で見える立ち位置

このセグメントには多くのライバルが存在している。

モデル名 価格(米ドル) 特徴
Audi S3 $49,995 兄弟車で高級感と快適性を重視
Civic Type R $47,045 MT専用で純粋なドライビングプレジャー
GRカローラ $39,995 軽量でタフな3気筒AWD
インテグラType S $54,095 走りと快適性のバランス型
WRX tS $46,875 ラグジュアリー志向のAWDセダン

それぞれに強みがあるが、「日常での快適さ+サーキット走行可能な性能」を同時に持ち合わせているのは、ゴルフRとS3だけだ。価格帯は高めだが、そのユニークな立ち位置は十分に検討に値する。


まとめ:それでも「R」を選ぶ価値がある人へ

ゴルフRは、万人におすすめできるクルマではない。価格に対して内装の質感は見劣りし、デザインも地味。しかし、そのドライビング性能、シャシーバランス、そしてAWDによる走行安定性は群を抜いている。

このクルマを真に楽しめるのは、GTIでは物足りず、S3では刺激が足りないという人。日常でも走りでも妥協したくない、そんな“選ばれし者”にこそ、このゴルフRは真価を発揮する。

あなたがこの一台に魅せられたなら、きっとそれは「理屈ではなく、感覚」で選んだということなのだ。

よかったらシェアしてね!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次
閉じる