世界一かわいい車がさらにかわいく!シトロエン・アミのレトロコンバージョン
自動車の世界には数多くのユニークなデザインが存在しますが、シトロエン・Hタイプバンほど特徴的な車はそう多くありません。戦後のフランスで1947年に誕生し、34年間ほぼ変わることなく生産されたこの車は、美しいというよりも「愛らしい」と表現するのがふさわしいでしょう。
そんなHタイプバンのクラシックなデザインが、現代のシトロエン・アミに受け継がれました。イタリアのカスタムメーカーCaselaniによる「タイプ・アミ(Type-Ami)」が、そのレトロでキュートな魅力を最大限に引き出しています。
目次
- シトロエン・アミとは?
- Hタイプバンのデザインとその魅力
- タイプ・アミのデザイン変更点
- オリジナルのアミと比較してどう変わったのか
- レトロな見た目と現代的な機能性
- 価格と購入方法
- タイプ・アミの魅力とは?
- まとめ
1. シトロエン・アミとは?
シトロエン・アミは、フランスの自動車メーカーであるシトロエンが開発した小型EV(電気自動車)で、都市部での短距離移動に特化した車です。特徴としては以下の点が挙げられます。
- モーター出力:6kW
- バッテリー容量:5.4kWh
- 最高速度:45km/h
- 航続距離:約74km
- 座席数:2人(貨物バージョンもあり)
フランスでは免許不要で運転できる超小型モビリティとして人気があり、特に若年層や高齢者にとって便利な選択肢となっています。
2. Hタイプバンのデザインとその魅力
Hタイプバンは、シトロエンが1947年から1981年まで製造していた商用バンで、以下の特徴がありました。
- リブ加工されたボディパネル(航空機技術を応用し、強度を確保)
- 特徴的な丸いヘッドライトと大きなグリル
- フラットなサイドデザイン
- シンプルで実用的なインテリア
無骨でありながらどこか愛嬌のあるそのデザインは、現代においてもヴィンテージファンに根強い人気を誇ります。
3. タイプ・アミのデザイン変更点
Caselaniが開発したタイプ・アミは、シトロエン・アミをHタイプバン風にカスタムしたモデルです。変更点は以下の通りです。
- 全ての外装パネルをリブ加工されたデザインに変更(屋根のみオリジナルのまま)
- フロントグリルにクラシックなシトロエンのロゴを配置
- Hタイプバンを彷彿とさせるレトロなヘッドライトに変更
- スチール風ホイールの採用
特筆すべきは、これらの変更が車両重量に一切影響を与えていない点です。元のアミの軽量性を損なうことなく、見た目だけをクラシックに仕上げることに成功しています。
4. オリジナルのアミと比較してどう変わったのか
外観
オリジナルのアミは非常にミニマルで、直線的なデザインが特徴的です。それに対して、タイプ・アミはHタイプバンのリブ加工デザインを取り入れることで、より「クラシックで温かみのある」雰囲気に仕上げられています。
フロントフェイス
オリジナルのアミはモダンでシンプルな丸型ライトですが、タイプ・アミはクラシックなデザインのヘッドライトが装着され、昔ながらのシトロエンらしい顔つきになっています。
ホイール
通常のアミのホイールは現代的なデザインですが、タイプ・アミではスチール風ホイールが採用され、よりクラシックな印象を与えています。
5. レトロな見た目と現代的な機能性
このタイプ・アミの魅力は、クラシックなデザインと現代のEV技術が融合している点です。デザインはHタイプバンそのものですが、中身は最新のEVであり、都市部での移動手段として最適化されています。
また、超小型EVでありながら、貨物バージョンも用意されているため、小さな商店のデリバリー車両としても利用できます。
6. 価格と購入方法
Auto Expressによると、タイプ・アミの価格は 13,900ユーロ(約220万円) で、既存のアミを持っている場合は 5,000ユーロ(約80万円) でボディキットのみの購入も可能です。
ヨーロッパ市場向けのカスタムカーであるため、日本での導入は難しいですが、カスタム愛好家にとっては非常に魅力的なプロジェクトとなるでしょう。
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