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FIA2026年F1車の新デザインコンセプト発表
高い人気を持つフォーミュラ・ワン・シリーズ。このレースカーシリーズは2026年にむけて新たな時代に移行していきます。そこで、最近FIAが発表した2026年型のデザインコンセプトを詳しく解説し、その内容とともにハイブリッド化の歴史、および各チームの成績やエンジンについて解説します。
2026年型のF1車輛デザイン
FIAは、2026年の新規則の下、そのデザインコンセプトを発表し、それは持続可能性を高めることを目的としながら、競争力や安全性に重点を置くものです。
- パワーユニットの規格変更
- ターボ付き1.6リットルV6ハイブリッドエンジンの形式は続ける一方、MGU-Hを排除して構造を簡素化。
- MGU-Kは続行し、電気力は469馬力へ増加される予定。
- 車体の小型化と質量減少
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- ホイールベースを3,600mmから3,400mmへ、幅を2,000mmから1,900mmへ短縮。
- 最小車体重量は約30kg減の768kgへ。
- 新たなエネルギーブーストモード
- 電力の能力を使って軌道での抜き切りや追い越しを助けるシーンを増加。
- アクティブエアロダイナミクスの採用
- 前翼と後翼に移動パーツを搭載し、直線速度やコーナーでの保持力を向上。
- 安全性の向上
- 強化された構造と新要件により、クラッシュテスト基準やロールホープの要件がさらに強化。
F1のハイブリッド化の歴史
F1は2014年にハイブリッド化の大変革を経験しました。この年からV6ターボハイブリッドエンジンが採用され、電動化のテクノロジーが完全に組み込まれました。
- 2014-2023年期: 大手チームの中でも、Mercedes-AMGはこの期間中に高い成功を記録しました。同じくしてFerrariやRed Bullも独自の戦略で競争を繰り広げました。
- チームの成績とエンジン:
- Mercedes-AMG:
- 2014年から2020年まで7年連続でコンストラクターズタイトルを獲得。
- ルイス・ハミルトンはこの期間中、6回のドライバーズタイトルを獲得。
- Red Bull Racing:
- 2021年から2023年にかけて再び競争力を取り戻し、マックス・フェルスタッペンが3年連続でドライバーズタイトルを獲得。
- Hondaとの協力により、パワーユニットの信頼性と性能が向上。
- Ferrari:
- 2017年と2018年にタイトル争いに加わるも、メルセデスに敗北。
- 自社エンジンの改善により、2022年には複数の勝利を収める。
- McLaren:
- 2021年にメルセデスエンジンに変更し、ダニエル・リカルドがイタリアGPで勝利を収める。
- 競争力を徐々に回復。
- Aston Martin:
- 2023年に大幅なアップグレードを行い、表彰台の常連となる。
- Honda:
- 2015年にMcLarenと提携してF1に復帰。
- 2019年からRed Bull Racingとのパートナーシップで複数のレース勝利を達成。
- 2021年にはマックス・フェルスタッペンがHondaエンジン搭載車でドライバーズタイトルを獲得。
- 一度撤退を表明したものの、2026年からAston Martinと提携して再びF1に復帰予定。
- Mercedes-AMG:
日本人の心をつかむHondaエンジン
Hondaは、長年にわたりF1の世界でその技術力と情熱を証明してきました。特に近年では、Red Bull Racingと手を組み、2021年にマックス・フェルスタッペンがドライバーズタイトルを獲得した瞬間は、日本のファンにとって忘れられない出来事でした。
2026年に向けた復帰計画では、Aston Martinと新たなパートナーシップを結び、再びF1での挑戦を続けます。Hondaのエンジンは、単なる機械ではなく、日本の技術力の象徴であり、多くのファンの夢を乗せて走り続ける存在です。
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