イタリアのブレンボ、スウェーデンのオーリンズを405億円で買収!サスペンションとブレーキの最強タッグ誕生
イタリアの有名なブレーキメーカー、ブレンボ(Brembo) が、スウェーデンの高性能サスペンションメーカーであるオーリンズ(Öhlins) を、405億円(約370百万ユーロ)で買収する契約を締結しました。この取引が承認されれば、ブレンボにとって過去最大の買収となり、両社の技術力と影響力が一層強化される見込みです。
ブレンボの執行会長、マッテオ・ティラボスキ氏 は、この取引について「オーリンズはブレンボにとって非常に適合しており、レーストラックでも一般道路でもその卓越した評判が際立っています」と述べています。また、オーリンズのCEO、トム・ウィッテンシュレーガー氏 も「この提携によって、両社は新しい成長機会を開拓し、革新を促進し、顧客と従業員にさらなる価値を提供できることを楽しみにしています」とコメントしています。
この買収により、消費者にどのような影響があるのかはまだ明らかではありませんが、モーターサイクル市場に大きな変革がもたらされる可能性が指摘されています。現在、ブレンボの総売上高の約13%はモーターサイクル部品によるものです。今回のオーリンズ買収が完了すれば、モータースポーツのトップリーグであるF1やMotoGP、NASCAR、ワールドスーパーバイクなど、さらに広範な分野での成長が期待されています。
また、ブレンボは近年、ピレリの株式売却や、素材メーカーであるSGLカーボンとの合弁事業拡大、そしてブレーキパッドメーカーのSBSフリクションやバイクブレーキメーカーのJ.フアン・グループを買収するなど、積極的な事業展開を行っています。
今回のオーリンズ買収は、世界のモーターサイクルや自動車業界にとっても重要な転機となる可能性があり、消費者市場だけでなく、エリートモータースポーツの分野にも大きな影響を与えるでしょう。
この取引は2025年初頭に完了する見込みであり、その後、両社の技術力がどのように融合していくかに注目が集まります。
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