グッドウッドでデビュー!スバル史上最速のWRX「プロジェクト・ミッドナイト」
スバルは、他に類を見ないWRXを引っさげて、グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードに向かっています。この漆黒の車は、「プロジェクト・ミッドナイト」と名付けられており、その名前の通り、フルカーボンファイバーのボディを採用し、劇的に軽量化されています。スバルモータースポーツUSAから登場したこのマシンは、パワーも大幅に増強され、スバル史上最速のWRXレースカーとなっています。
エンジンの詳細
まずはエンジンに注目しましょう。2.0リッターのフラットフォーエンジンは、スバルのラリークロスチームから派生したもので、670馬力と680ポンドフィートのトルクを発揮します。このターボチャージャー付きインタークーラーエンジンは、9,500rpmまで回転し、WRXらしく全輪駆動でパワーを伝えます。レーシング仕様に軽量化されたシャーシに搭載されており、その結果、車両重量はわずか2,469ポンド(約1,120kg)です。これは、市販のWRXより約1,000ポンド(約450kg)軽い数値です。
空力性能とデザイン
カーボンファイバーのボディは、さまざまなエアロダイナミクスの改良が施されています。フロントフェイシアにはウィングレットと大型フロントスポイラーが装備され、アグレッシブに広がるホイールアーチと相まって、ワイドボディの外観を実現しています。リアウィングは、スバルUSAのラリーカーに使用されているものを大幅に改良したものです。専用に調整されたカスタムサスペンションを採用し、18インチのスリックタイヤを装着してグリップ力を高めています。
プロジェクト・ミッドナイトの背景
この車に何か既視感を覚える方もいるかもしれません。2020年のトラビス・パストラーナとのスバルのジムカーナビデオを思い出すでしょう。この「プロジェクト・ミッドナイト」は、バーモント・スポーツカーのクルーによって、そのジムカーナカーをインスピレーションに作られましたが、今回は空を飛ぶためのものではありません。ラリークロスチャンピオンで元F1ドライバーのスコット・スピードがステアリングを握り、グッドウッドのヒルクライムに挑み、今後も未定の記録に挑戦する予定です。
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