2025 Honda Civic Hybrid ファーストドライブレビュー、まさにプリウスキラー

ホンダがトヨタの「プリウス」を羨むべき理由が一つあるとすれば、それは長年にわたるプリウスの支配的な地位です。20年以上にわたり、トヨタのハイブリッドコンパクトセダンは販売数と認知度の両方で市場をリードし、環境意識の象徴となっています。誰もがプリウスを知っていて、誰もが一度は乗ったことがあり、誰もがプリウスを持っている人を知っています。ハイブリッドカーといえばプリウス、という認識が定着しています。しかし、ホンダはその挑戦者として新たに2025年モデルのシビックハイブリッドを投入し、その価値を証明しています。

基本情報

2025年のシビックは全体的にマイナーチェンジが施されています。外観では新しいフロントフェイシア、暗めのテールライト、そして新しいホイールが特徴です。内装は大きく変わっていないものの、スポーツツーリングトリムでは10.2インチのインストルメントスクリーンやステアリングコラムに「ハイブリッド」と表示される点が新しい特徴です。物理ボタンやスイッチはそのまま残され、HVACノブの操作感やディスプレイのソフトウェアは引き続き使いやすい設計となっています。

スポーツツーリングトリムを選択すると、Googleの機能が内蔵されており、Googleマップやその他のナビ・メディアアプリ、Googleアシスタントの音声コマンドがネイティブに使用できます。Apple CarPlayとAndroid Autoも引き続き利用可能で、ワイヤレス接続が可能です。

ハイブリッドパワー

2025年モデルのシビックの大きな強化点は、ハイブリッドパワーの追加です。シビックは4つのトリム（LX、スポーツ、スポーツハイブリッド、スポーツツーリングハイブリッド）で提供されます。LXとスポーツは2.0リットルのアトキンソンサイクル自然吸気4気筒エンジンを搭載しており、150馬力を発生します。一方、上位2つのスポーツトリムはハイブリッドシステムを搭載しており、合計200馬力と232ポンドフィートのトルクを発生します。このハイブリッドシステムは、アコードやCR-Vハイブリッドと同じ2モーターシステムを使用しており、一つのモーターが直接ホイールを駆動し、もう一つがバッテリーに電力を供給します。

ドライビングエクスペリエンス

ハイブリッドパワーの追加により、シビックのドライビングエクスペリエンスはさらに向上しました。電力に依存するこの車は、特に0から20マイルの範囲で電気自動車のようなパンチ力を提供し、都市内の移動が非常に快適です。ガソリンエンジンとの統合もスムーズで、高速道路でも静かで滑らかな走りを実現しています。

2025年モデルのシビック全体では、シャシーの強化、スプリングとダンパーの再調整、前部のサスペンションおよびサブフレームマウントの強化、後部サスペンションの剛性向上が施されています。リアのねじり剛性は3％向上し、タイヤの転がり抵抗は19％減少し、スポーツツーリングのホイールにはノイズリダクションレゾネーターが装備されています。また、車全体の重心は10mm低く設定されています。

Honda Sensing

標準装備のHonda Sensingスイートも改良され、アダプティブクルーズコントロールの加減速がスムーズになり、車線保持機能も改善されています。高速道路でのテストでは、このシステムは長距離走行でも最小限のドライバー介入で運転可能で、自然な動きで速度を調整し、車線を維持します。

燃費

ハイブリッド化の主な目的は燃料消費を減らすことです。シビックハイブリッドは市内50mpg、ハイウェイ47mpg、総合49mpgと非常に優れた燃費を誇ります。これは、旧モデルの1.5リットルターボエンジンに比べて大幅に改善されていますが、プリウスには若干及びません。しかし、それでもハイブリッドシビックは非常に効率的な選択肢です。

まとめ

2025年モデルのホンダシビックはベースモデルのLXが$24,250から始まり、ハイブリッドモデルは$29,845からです。トップモデルのスポーツツーリングは$32,845となり、前輪駆動のプリウスリミテッドよりも$3,000以上安くなっています。シビックハイブリッドは、プリウスに代わる選択肢として非常に優れており、スタイリッシュで実用的、かつ運転が楽しい車です。

プリウスの地位を脅かす存在になるかは不明ですが、その性能と価値から見れば、シビックハイブリッドは確実にその地位にふさわしいと言えるでしょう。