スバルBRZの厳しい年：2024年4月の販売が前年比65％減少

スバルBRZの厳しい年：2024年4月の販売が前年比65％減少

2024年は、スバルBRZにとって特に厳しい年となっています。特に4月の販売成績は、前年同月比で65％も減少し、わずか178台の販売に留まりました。これは、2023年4月に比べても著しく低い数字で、今年に入ってからの年間販売数も36.7％減少しています。

BRZは、手頃な価格のスポーツカーとして楽しさを提供することで知られていますが、その楽しさが販売数につながっているわけではありません。実際、BRZは実用性を重視する人々にとっては不向きな車であるため、販売数が少ないこと自体は驚くに値しませんが、今年の4月の売上の落ち込みは異例の大きさです。

対照的に、トヨタの姉妹モデルであるGR 86は、2024年第一四半期に安定した売上を維持しており、2,041台を販売しています。これは2023年同期と比較して0.1％の増加にとどまりますが、安定した数字を保っています。

スバル全体では、クロストレックやフォレスターなどの他のモデルの強いパフォーマンスに支えられ、4月のブランド全体の販売は9.5％増加しています。フォレスターは85％の大幅な増加を記録し、今年の成長が最も速いモデルとなりました。

この状況は、スバルが今後どのように対応していくかに注目が集まっています。スバルアメリカの販売担当シニアVPであるトロイ・ポストン氏は、「新モデルが販売店に届くにつれて、顧客はスバルのモデルラインナップが強化されていることを認識し、当社のブランドが提供する価値、信頼性、長期的な価値を引き続き評価してくれることを期待しています」とコメントしています。

スバルBRZの今後の動向が業界内外で注目されている中、今後の市場の反応や販売戦略がどのように展開されるかが重要な鍵となるでしょう。